岸和田市 N様邸|制震補強で叶える一生の安心。耐震と収納力を両立した全面リフォーム(約1280万円・工期30日)
岸和田市で行った、お住まい全体のポテンシャルを引き出す全面リフォームの事例をご紹介します。
数年前、大型の台風によって屋根の被害を受けられた際に、補修工事をお任せいただいたことが岸和田市・N様とのご縁の始まりでした。今回は「お家全体をきれいにしたい」というご要望とともに、将来の地震への備えや、日々の暮らしを整えるための収納計画など、住まいの根幹に関わるリフォームをご相談いただきました。
私たちは、目に見える内装の美しさはもちろん、目に見えない「構造の強さ」にも徹底的にこだわり、ご家族がこれからも安心して暮らせる住まいを目指してプランニングを行いました。
玄関から直結。暮らしと万一の備えを整える「土間続きの収納」
玄関を入ってすぐの場所に位置する和室は、これまで物の置き場に困っており、収納の改善が奥様の切実な願いでした。そこで私たちは、和室の空間を一部活用し、玄関から靴を履いたまま直接出入りできる「土間続きのクローゼット」への改修をご提案しました。
この新しい収納スペースは、日用品の整理だけでなく、防災の拠点としての役割も担っています。 「前回の大型台風で停電した際、懐中電灯やカセットコンロなどの必需品がバラバラに置かれていたため、暗闇の中で探し出すのが本当に大変でした」という奥様の経験を活かし、災害時の備えを一箇所に集約できる計画としました。
これからは、日常の利便性はもちろんのこと、万一の時にも慌てず家族を守れる「安心のストックルーム」として、住まいの中心を支えます。
調理動線を根本から見直し、効率的で整ったキッチンへ
以前のキッチンは、調理スペースに物が溢れやすく、本来の機能を発揮しにくい状態でした。また、シンクの反対側にはパソコンデスクや鏡台などの生活家具が置かれていたため、家事と日常の境界が曖昧になり、落ち着いて炊事ができる環境が求められていました。
今回のリフォームでは、既存のキッチン配置をベースにしながらも、家電や家具のレイアウトを徹底的に再構築しました。
特に大きな改善点は、冷蔵庫の配置です。これまではキッチンの反対側にあり、調理のたびに移動が必要で大きな負担となっていましたが、今回の動線設計により、無駄な動きを最小限に抑えるスムーズな調理環境を実現。日々の家事がぐっと楽になる、機能的な空間へと生まれ変わりました。
以前はキッチンの背面側に鏡台やパソコン、家具などが並び、生活用品で溢れてしまっている状態でした。この問題を根本から解決するため、窓の外にあった約3帖の庭スペースの一部を室内へと取り込み、「パントリー(食品庫)」として増築するプランをご提案しました。
構造上、柱を一部残す形にはなりましたが、約1.5帖のゆとりある収納空間を確保。このパントリーはキッチン側からだけでなく、廊下側からも出入りできる便利な「2WAY動線」となっています。
常備菜や調理器具、ストック品をすべてこの場所に集約できるため、キッチン本体はいつもスッキリと片付いた状態をキープ。お料理に集中できる、理想的な調理環境が整いました。
タイルの冷え込みを解消し、お掃除もスマートに
これまでのトイレは床や壁がタイル貼りだったため、冬場の冷え込みが厳しく、目地のお手入れにも手間がかかるのがお悩みでした。今回のリフォームでは、そんな「寒さ」と「掃除のしにくさ」を同時に解消しました。
新しく採用したのは、TOTOの「GG」です。 スッキリとしたタンクレス風のシルエットで、空間が広々と感じられるだけでなく、優れた節水性能を誇ります。
機能面での大きな進化は、便器の「フチ」をなくしたフチなし形状。汚れが溜まりにくく、サッとひと拭きでお手入れが完了します。表面も汚れが付きにくい加工が施されており、毎日のお掃除がこれまで以上に簡単でスマートになりました。
暗さと狭さを解消。光が広がる開放的な空間へ
以前のリビングは窓がなく、どうしても「暗さ」と「閉塞感」が気になってしまうのが課題でした。日中も照明が必要で、どこか窮屈さを感じる空間を、どうにかして心地よい場所に変えたいという切実な願いがありました。
今回のリフォームでは、ダイニングとの間仕切りを取り払い、リビングとダイニングを一つの空間へと統合。
一体化させたことで、隣接する部屋からの光が奥まで届くようになり、驚くほど明るく開放感あふれるLDKへと生まれ変わりました。
広々とした空間は掃除もしやすく、視覚的な広がりだけでなく、日々の暮らしの質も向上。
「毎日の気分が変わる」と実感していただけるような、清々しい憩いの場が完成しました。
用途に合わせてカスタマイズ。使い勝手を追求したオープンクローゼット
2階の東南に位置するお部屋の押入れを、より現代のライフスタイルに合った「使いやすい収納」へと作り替えました。
これまでの使い勝手を大きく変えるため、まずは中段の棚を思い切って撤去。内装をきれいに整えた上で、頑丈なハンガーパイプを新設しました。これにより、押入れ特有の奥行きを活かしつつ、コートやワンピースなどの丈の長い衣類もシワにすることなく、たっぷりと掛けられるようになっています。
また、このお部屋は普段お客様が入る場所ではないため、利便性を優先してあえて扉は設置していません。「オープンクローゼット」にすることで、衣類の出し入れがスムーズになるだけでなく、風通しも良くなり、大切なお洋服を湿気から守る理想的な収納空間になりました。
建物の趣を活かしつつ、耐久性と利便性を高めた外装リニューアル
歴史を感じさせる趣のある佇まいでしたが、外壁にはひび割れなどの経年劣化が目立ち始めていました。これからも安心して住み続けるために、建物の保護と利便性の向上を目的とした外装工事を行いました。
2階の雨戸の入れ替えや、1階の掃き出し窓をあえて腰窓へと変更するなど、開口部の機能を最適化。外壁塗装も一新したことで、「明るさ」と「丈夫さ」を兼ね備えた美しい外観を取り戻しました。
また、外構計画では既存の門扉を取り払い、現代のライフスタイルに合わせた「オープン外構」へとシフト。
門周りをスッキリと整理したことで、敷地内には最大3台の駐車スペースを確保しました。大切なお住まいの個性を活かしながら、暮らしやすさを大幅にアップデートした仕上がりです。
台風の傷跡を払拭し、和モダンな佇まいで家族を迎える玄関
玄関ドアは、特に足元付近に目立つ傷が多くなっていました。昨今の大型台風の影響もあり、風で飛ばされてきた物などが当たって付いてしまった傷跡は、見るたびに心を痛める要因となっていました。
今回、住まいの顔である玄関を、落ち着きのある和風モダンな引き違い戸へと一新しました。
以前よりも採光性が高まったことで、玄関ホールまでパッと明るい印象に。洗練されたデザインが住まい全体の質感を高めるとともに、毎日の外出や帰宅を温かく見守ってくれる、安心感に満ちた玄関口へと生まれ変わりました。
地震の揺れを抑え、住まいの命を守る制震装置
目に見える美しさだけでなく、家族の命を守る「家の強さ」を追求し、制震装置「マックワン(MAQWAN)」を計12基設置しました。
設置にあたっては、耐震診断の専門知識を持つ技術者が、建物全体のバランスを綿密に計算。
揺れを吸収する要所を見極めて施工を行っています。地震の揺れを最大で約半分に低減するこの装置は、建物の損傷を抑え、倒壊のリスクを大幅に軽減。これからの暮らしに揺るぎない安心感をもたらします。
デッドスペースを有効活用。階段下の機能的な新収納
これまでは物が溢れがちだった階段下のデッドスペースを、機能的な収納スペースへと作り替えました。
リフォームを機に不要なものを整理し、必要なものだけを適切に収められる設計にしたことで、住空間は驚くほどスッキリとした印象に。限られた空間を無駄なく使い切る工夫により、整理整頓が自然に続く、心豊かな住まいへと整いました。
工事概要
-
工期: 約30日間
-
工事価格: 約1,280万円(税込)
-
工事内容: 一部増築、間取り変更、内装一新、水回り設備入替、窓(開口部)改修、外壁塗装、外構改修、制震装置設置 ほか